舞台「Elektra」新潟公演

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4月26日の午後、午後から有休を取り、りゅーとぴあへ車を走らせました。会場で母と待ち合わせをして舞台「Elektra」を鑑賞しました。初めてのギリシャ悲劇。

クリュタイメストラ、アテナを演じた白石さん、アガメムノン、老人、トアス王、アポロンを演じた麿さんの演技には圧倒でした。悪役アイギストス、神官を演じた憎めない横田さん。父に生贄にされたイピゲネイアを中島朋子、今回が初舞台のクリュソテミスを演じた仁村さん。エレクトラには、高畑充希、オレステスには村上虹郎。高畑さんは、テレビで拝見するより華奢な方でした。長い台詞で母VS娘の対決。白石さんとの、台詞の戦いぶりに真剣に見入ってしまいました。これから、数々の経験を積んでいかれていくことでしょう。今後の活躍も楽しみです。

ドラマ「仰げば尊し」では、どこか影のある寂しそうな瞳の不良少年役。ドラマで印象に残った村上虹郎。今回、ベテラン俳優を舞台で拝見するのも楽しみでしたが、村上さんの舞台を観ることも楽しみの一つでした。

最初、少し不安になりかけましたが、そんな気持ちもなくなりました。重要な役を演じました。母を殺してしまった葛藤、殺しをしてしまったことで長い旅を繰り返す。殺してしまった罪悪感がオレステスを苦しめます。生き別れになっていた姉と再会し一緒に帰るところで胸がほっとしました。

ギリシャ神話に出てくる神々の名前、トロイア戦争のことを思いだしながら、あっという間の時間。

悲劇を通し、家族のことが様々なシーンで伝わってきます。悪女と言われた母も、子供をかわいがっていた母であったこと。夫を殺すにも理由があった。娘からしてみれば立派な父であっても、夫として許せなかったこと。正直、自分が彼女の立場なら・・・・・・。憎たらしい人の子供なんて、産みたくないです。

やっぱり辛い人生です。夫を殺し、祖国を追われて逃げていた息子が帰ってきて息子に殺されてしまう・・・・・・。母と対決して亡き者にしたいエレクトラ。自分の手を汚すことなく弟に母殺しをさせる。なんて卑怯なんだろう。憎んでいるのなら、自分の手を汚せばいいじゃないかと思ったり。殺そうと思えば、毒とか使えただろうと思うし。自分も死ぬ覚悟で母を刺すとか・・・・・・。

殺人を犯した弟にも試練の旅が始まる・・・・・・。試練の旅で流されてたどり着いた場所で、生き別れになっていた姉と再会し祖国へ帰る・・・・・・。ここで舞台は終わったのですが、麿さん演じるトアス王の台詞が重く、今の世の中に向けたのではないかと胸に刺さりました。

今回の舞台は、生の打楽器奏者のアーティストの音楽も、時間が経った今も余韻が残りました。舞台の世界、楽しみになりました。今年は、どれくらい見られるかですが、見てみたい舞台に足を運んでみたいと思います。

TOPの写真は、オールドローズのドゥイユ・ドゥ・ポール・フォンテーン。舞台のテーマカラーは血の色、怒りの赤を思わずにいられません。この薔薇が咲く季節、暴風が田んぼから吹き荒れること数回。まさに舞台で、パーカッションアーティストの演奏の嵐の世界を思い出します。花が開く頃には、葉がボロボロになります。花咲く時、痛めつけられた葉を見ると涙が出そうになります。厳しい自然の世界を乗り越え、気温が少し低めの曇りの朝に咲く姿に出会えた時、美しいと思う瞬間です。
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by aipopy | 2017-05-02 20:17 | 綴ること | Comments(0)